9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏 アピール
沖縄戦の事実を抹殺する検定意見の撤回をもとめる集会アピール
沖縄戦の強制集団死、いわゆる「集団自決」について、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させた教科書検定に対し、沖縄県民はもとより、各地・各方面から文部科学省への強い抗議の声がおこっています。そしてまもなく「教科書検定意見撤回を求める9・29県民大会」が行われようとしています。
沖縄戦における強制集団死が、日本軍の命令・強制と誘導なしには起こりえなかったという事実は、これまで体験者の証言と歴史研究によって明らかにされ、今日まで通説として認められてきたところであり、教科書にも記述されてきました。
ところが文部科学省は、「つくる会」教科書につながる右翼勢力が提訴した大江・岩波沖縄戦裁判の一方の当事者の主張を主な根拠として今回の検定を強行しました。これは、きわめて異常であり、絶対に許すことができません。
日本軍による命令・強制・誘導という事実を隠し、強制集団死を住民の自発的なものであるかのように書き直させたことは、まさに歴史研究を踏みにじり、沖縄県民が体験し継承してきた歴史の事実を抹殺するものです。
右翼勢力と結託した文部科学省のねらいは、「皇軍の名誉」なるものを回復することを通して、ふたたび国民を戦争に動員する国家体制をつくること、そのために憲法改悪を実現しようとするところにあります。日本国憲法の理念を破壊するこの不当な企てを絶対に許してはなりません。
私たちは、文部科学省が今回の沖縄戦記述に関する検定意見=修正指示をただちに撤回し、沖縄戦の真実が正しく教科書に記述されるよう強く要求します。
私たちは9・29沖縄県民大会に連帯し、その成功のために全力をつくします。
私たちは9・29沖縄県民大会の成果の上に立って、検定意見の撤回を実現するまで、運動をさらに大きく全国にひろげるために奮闘します。
2007年9月27日
9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏
主催
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会(東京)
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)