2007年12月26日水曜日

緊急!12・27沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める院内集会

転送歓迎 !

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■緊急!沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める12・27院内集会!

日時:12月27日(木) 13時30分
場所:衆議院第1議員会館第1会議室
13時15分衆議院第1議員会館ロビーで通行証配布
主催:
 大江・岩波沖縄戦裁判を支援し、沖縄の真実を広める首都圏の会
 大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
 沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)
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文部科学省ならびに教科用図書検定調査審議会は、本日12月26日、各教科書出版社から提出されていた沖縄戦記述に関する訂正申請について、審議結果を発表しました。

しかしそれは、検定意見の撤回をかたくなに拒否し、そのことを前提として訂正申請の内容に不当な修正を強要して、ふたたび歴史の真実を歪曲するものです。

これに対し私たちは強い怒りをこめて抗議し、検定意見の撤回と記述の回復を要求します。

明日27日(木)緊急に文科省要請と院内集会、記者会見を開催いたします。
是非多くのみなさまの参加を要請します。
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☆緊急!沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める12・27院内集会☆
○日時 2007年12月27日(木) 13時30分から

○場所 衆議院第1議員会館第1会議室
参加者には13時15分、衆議院第1議員会館ロビーで通行証を配布します。

○内容
主催各団体、教科書執筆者から
抗議声明の発表と文科省要請の報告
東京、沖縄、大阪からの発言、
この間の訂正申請をめぐる経過、今後のとりくみなど

集会終了後、記者会見(15時頃予定)
場所 衆議院第1議員会館第1会議室

□主催
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し、沖縄の真実を広める首都圏の会
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)
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連絡先:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
http://okinawasen.blogspot.com/
東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com
TEL 03-3264-2905 FAX 03-3264-2906
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あらためて検定意見の撤回と記述の回復を要求する

2007年12月27日付発表

声明

文部科学省ならびに教科用図書検定調査審議会が、沖縄戦記述についての訂正申請に対する不当な修正を強要して、ふたたび歴史の真実を歪曲したことに強く抗議し、検定意見の撤回と記述の回復を要求する

大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)


■文部科学省ならびに教科用図書検定調査審議会は、12月26日、教科書出版社6社から提出されていた沖縄戦記述に関する訂正申請8点について、審議結果を発表した。

■それは、検定意見の撤回をかたくなに拒否し、そのことを前提として訂正申請の内容に不当な修正を強要して、ふたたび歴史の真実を歪曲するものである。これに対し私たちは強い怒りをこめて抗議し、検定意見の撤回と記述の回復を要求する。

■そもそも今回の沖縄戦記述についての検定問題は、いわゆる「集団自決」に関し根拠のない検定意見を付して、これまで長年にわたって教科書に記述されてきた日本軍の強制性を削除させたことに端を発している。沖縄戦研究が積み重ねてきた成果としての通説を無視し、かつ根拠のない検定に対し、各方面から強い批判がおこったのは当然である。さらに、沖縄戦の歴史的体験にもとづき沖縄県民の心の底から発せられた声は「歴史の事実をゆがめるな」「ふたたび戦争の悲劇を繰り返してはならない」という大きな運動のうねりとなり、ついに11万6千人の県民大会に結実した。沖縄県民大会は、検定意見撤回と教科書記述の回復を決議し、政府・文科省をはじめ各方面に要請を行ってきたところである。ここにいたってようやく政府は、検定によって書き換えさせられた教科書記述の訂正申請を受け付けると表明した。

■したがって、今回の訂正申請の焦点は、検定で削除させられた「集団自決」における日本軍の強制が明示されるか否かにあった。ところが文科省ならびに検定調査審議会は、12月4日、沖縄選出の各国会議員および各団体の申し入れに対し、検定意見は「学問的立場から公正に行われた」などというすでに破綻した見解をあらためて示し、検定意見撤回をあくまでも拒否する姿勢を示した。さらに同日の「申し入れ」の直後に文科省ならびに検定審議会は各出版社役員を呼んで「指針」(その後の文科省のいいかたでは「考え方」、今回の発表文書では「基本的とらえ方」)なるものを口頭で言い渡した。そこでは、直接的な軍の命令により「集団自決」が行われたことは確認できないとし、今回発表された「検定意見を付した背景」では、日本軍の隊長による住民に対する自決命令の存在は明らかでないとしている。そして「集団自決」には複合的要因があるとして、軍の責任をあいまいにする記述を求める方針を示した。しかし隊長の直接の自決命令がなかったとしても、それが軍による強制がなかったことに直結するものではなく、軍による強制を削除する根拠にはなりえない。

■にもかかわらず文科省は、これらの方針にもとづき、軍が強制したのではなく、住民の側が強制と思い込んだのだというとらえ方を押しつけ、5社7点の出版社・著者に対し訂正申請に対する不当な修正を強要し、申請の取り下げと再申請をさせた。その結果、日本軍を主語とし「強制した」「強要した」「強いた」「させた」等を述語とする記述はすべて認められず、住民が「集団自決」に追い込まれたという趣旨の記述のみが容認されている。

■結局、文科省ならびに検定審議会は今回の訂正申請の焦点となっている問題に対し、昨年12月に通知された検定意見をそのまま維持し、まったくのゼロ回答というべき結論を示したのである。これは沖縄県民大会に示された県民の怒りとその思いを無視し、本土各地で続いている検定意見撤回を求める地方議会決議を無視し、「集団自決」についての研究成果をもまったく否定したものである。検定審議会から意見を求められた林博史教授がご自身の意見書を公開されているが、林教授の意見書もまったく無視されたといわざるをえない。文科省ならびに検定審議会は、昨年度の検定にひきつづき、訂正申請に対しふたたび根拠のない誤った決定を行ったのである。これでは訂正申請の意味は無に等しいといわざるを得ず、沖縄県民はじめ、多くの市民はとうてい納得できない。

■このような結果は、検定意見撤回が行われないままの訂正申請がいかに大きな限界をもつかを示したものでもあり、検定意見撤回の重要性があらためて明らかになった。

■また、福田首相はじめ政府首脳が、沖縄県民の思いに配慮するといってきたこともまったくの空手形だったことが明らかになった。その責任はきびしく追及されなければならない。

■いま欠陥検定を許した背景として検定の密室性が大きく批判されているが、今回の訂正申請の審議にあたっ
ても、文科省がなお密室性を確保すべく訂正申請審議の途中経過の公表を各出版社に強く禁止していた。さらに検定審議会は、訂正申請の内容の「調整」を教科書調査官に委任し、実際には教科書調査官が出版社側との密室でのやりとりで不当な修正を強要していたことも明らかになった。これは従来の通常の検定のやりかたとまったく同質であり、さきにあげた「指針」や「とらえ方」も実質的には教科書調査官が作成し、訂正申請の最終決着も教科書調査官がとりしきっていたことを疑わせるに十分である。しかもその教科書調査官が、今回の訂正申請に反対する運動を行った特定の歴史観をもつ団体と密接な関係にある人物であることも明らかになっており、こうした検定・訂正申請審議のやりかたは決して容認できるものではない。
このような結果にいたった背景には、歴史を歪曲し戦争を美化してふたたび戦争する国家体制づくりを目的に憲法改悪をねらう右翼勢力と、それにつらなる多数の政治家が、強力な策動をおこなったことが推測されることもここで指摘しておきたい。

■直接に現地の隊長が住民に命令したか否かにかかわりなく、日本軍が示してきた「軍官民共生共死」の方針、それにもとづき米軍への恐怖心をあおり敵の捕虜になるなと強調してきた教育、手榴弾の住民への配布、そのさいに「一発は敵に投げ、一発で自決せよ」と軍が命じてきたことなど、すべてが日本軍の強制によって「集団自決」が起こったことを示すものであり、検定意見および訂正申請に対する今回の決定が誤っていたことは明白である。沖縄戦において日本軍により虐殺された人々、肉親どうしが殺しあわなければならないという悲劇を体験した人々、それによって永らえるべき命を無残にも断ち切られた人々に思いをはせるならば、文科省や検定審議会にこの歴史の事実を教科書から消す権利が一体どこにあるのかと問わなければならない。今回の訂正申請の審議において、文科省ならびに検定審議会が、誤った検定意見にさらなる上塗りを重ね、沖縄県民の願いをふみにじり、ふたたび歴史の真実を歪曲したことは絶対に許すことができない。

■私たちはこのような今回の訂正申請の審議結果に対し強く抗議する。文科省は誤った検定意見をただちに撤回し、訂正申請の審議をやりなおし、記述の回復を求めた各社の訂正申請をすべて基本的に認めることを重ねて要求する。

■同時に、今回の沖縄戦検定に対する怒りと運動の高まりは、多くの人々の歴史認識を深める機会となり、歴史を歪曲する勢力に大きな衝撃を与え、検定による当初の書き換えを若干とはいえ手直しせざるを得ないところに追い込んだ。また、検定制度のありかたへの関心を深め、検定制度改善を求める世論を高める結果となり、初歩的成果とはいえ今回の訂正申請の審議経過を一定程度公開させることになった。これらの成果をひきつづき発展させ、検定意見撤回と記述の回復、検定制度の抜本的改善が実現するまで、さらには歴史改ざん勢力・右翼勢力の教育・教科書に対する政治的介入の策動をやめさせるまで、私たちはさらにたたかいつづけることを宣言する。
以上

2007年11月23日金曜日

12・3 沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める全国集会

チラシ1120更新→pdf(200k)

県民大会代表団の行動に連帯する「10・15教科書検定意見撤回を求める総決起集会」(星陵会館)では多数のご参加ありがとうございました。

その後も、首都圏はじめ沖縄県以外の各地方議会で「検定意見撤回の意見書」が採択されるなど、検定意見撤回を求める声は全国へ運動は広がっています。

しかし政府・文科省は、教科書会社からの「訂正申請」は受け付けたものの、沖縄県民大会の要求である「検定意見撤回」はかたくなに拒否しつづけています。

このような状況のなかで、来年、高校生に「歪められた沖縄戦」が記載された歴史教科書を手渡さないために、ひきつづき検定意見撤回を求める運動を沖縄でも全国でもいっそう大きくしかも急いで発展させなければなりません。

そのため、「10・15総決起集会」をさらに発展させる形で、全国の人々が結集する集会を実施いたします。文科省が「訂正申請」にどう対応するかが問われている時期でもありますが、首都東京での全国集会を成功させることによって検定意見撤回を迫る大きなうねりをつくりだしたいと考えております。

会場は、前回(星陵会館)のおよそ3倍の座席数の九段会館です。
是非、前回以上に多くのみなさまのご参加をお願い申し上げます。

転送歓迎 是非ご参加ください。

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■12・3 沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める全国集会
 2007年12月3日(月)18時30分 九段会館
 主催:東京沖縄県人会
    大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
 協力:日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)
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○日 時:12月3日(月)開始18時30分 開場:18時
○場 所:九段会館
     地下鉄東西線/半蔵門線/都営新宿線 九段下
     4番出口より徒歩1分  
 http://www.kudankaikan.or.jp/access/index.html
○資料代:500円

11月1日より、教科書会社各社が文科省へ「訂正申請」を提出し、年内に結論が出る予定ですが、政府・文科省は「検定意見撤回」をかたくなに拒否しつづけています。一方、検定意見撤回を求める声は、11万人を超える「沖縄県民大会」以後も各地で「検定意見撤回意見書」が採択されるなど、全国へ広がっています。来年、高校生に「歪められた沖縄戦」が記載された歴史教科書を手渡さないために、今こそ「検定意見撤回」を求める全国の声を集めましょう!
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○集会内容(予定)
*オープニング:スライド上映「写真家がとらえた沖縄」
  日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)
*沖縄戦体験者の証言
 金城重明さん 沖縄キリスト教短期大学名誉教授
*発 言
 坂本 昇さん 教科書執筆者
 暉峻淑子さん 埼玉大学名誉教授
 水島朝穂さん 早稲田大学教授

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☆教科書検定意見撤回を求める12・3,4 東京総行動(予定)☆
 「沖縄戦首都圏の会」呼びかけ
12月3日(月)16:00 有楽町マリオン前大宣伝行動
12月4日(火)12:15 文部科学省前宣伝・要請行動
※詳細は「沖縄戦首都圏の会」ホームページをご覧ください
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連絡先:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
http://okinawasen.blogspot.com/
東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com
TEL 03-3264-2905 FAX 03-3264-2906
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2007年11月11日日曜日

■11・14 連続講座第4回大江・岩波沖縄戦裁判報告と「訂正申請」

転送歓迎 是非ご参加ください。
11月14日連続講座第4回のご案内です。

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■11・14 連続講座第4回
 大江・岩波沖縄戦裁判報告と「訂正申請」
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
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○日 時:11月14日(水)開始18時30分 開場:18時
○場 所:岩波セミナールーム
  岩波アネックスビル3階
  地下鉄半蔵門線/都営三田線/都営新宿線神保町下車すぐ
○参加費:500円

講師
 小牧薫さん(大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会事務局長 大阪)
 坂本昇さん(教科書執筆者)
大江・岩波沖縄戦裁判の第11回口頭弁論が9日、大阪地裁で開かれ、原告梅澤裕氏、赤松秀一氏、被告大江健三郎氏の双方の本人尋問を終えました。
今回の法廷での模様を、地元大阪の大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会事務局長の小牧薫さんをお招きしご報告いただきます。

また、11月1日より教科書会社各社から文科省へ「訂正申請」が提出され、教科用図書検定調査審議会での審議がはじまる中、検定対象となった日本史教科書執筆者の坂本昇さんにご発言いただきます。

┏┏┏ ☆予告 12・3 沖縄戦 教科書検定意見撤回を求める全国集会
┏┏  日時:2007年12月3日(月)18時30分 
┏   場所:九段会館(地下鉄九段下(4番出口)から徒歩1分
   主催:東京沖縄県人会(予定)沖縄戦首都圏の会
    予定 証言 金城重明さん 渡嘉敷島での強制集団死体験者
    詳細は追って
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主 催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
http://okinawasen.blogspot.com/
大江健三郎氏と岩波書店が被告とされた「沖縄戦裁判」の勝利のために、支援の活動をすすめます。また、沖縄戦の史実の歪曲を許さず、沖縄の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせていくことを目的とします。

連絡先:東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com
TEL 03-3264-2905 FAX 03-3264-2906
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2007年10月28日日曜日

執筆者が「訂正申請」内容を明らかに

27日午後、検定対象となった日本史教科書の執筆者、坂本昇さんが記者会見し、文科省への「訂正申請」を前にその内容を明らかにしました。

「訂正申請」の内容は「日本軍によって『集団自決』を強いられた」との記述を明記し、新たに「集団自決」に脚注を付け、「『強制集団死』とよぶこともある」と記載。また引用史料でも「軍から命令が出たとの知らせがあり、いよいよ手りゅう弾による自決が始まりました」と軍の強制を明確に示す内容も追加します。さらに、沖縄での「9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会」の記述も加わる予定です。

文科省は直ちに検定意見撤回を!
しかし政府・文科省はこれまで「訂正申請」に対応するとは言っていますが、何を根拠に対応するのか、どこまで記述の回復を認めるのか、まったく不透明です。文科省は教科書会社各社に対し、検定規則の細則を根拠に「訂正申請」後の記述内容の公表を禁じており、その後の教科用図書検定審議会での審議内容もすべて公開される予定はないため、今回の坂本さんの会見は、文科省の「密室審議」に風穴をあけるものですが、検定意見が撤回されず、そのまま生きつづけている限り、この訂正申請に対しても、検定意見にもとづいて教科書調査官や検定審議会が、恣意的に訂正申請の修正を求めてくる可能性が強いといわなければなりません。その意味でも、検定意見の撤回があくまで必要です。

沖縄タイムス 
2007年10月28日(日) 朝刊 1・22・23面
「軍の強制」明記/執筆者坂本氏 申請へ
 【東京】沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した教科書検定問題で、検定意見の対象になった五社のうち一社の執筆者を務める高校教諭の坂本昇さん(51)が二十七日、東京都内で記者会見し、自分が執筆する教科書に「日本軍によって『集団自決』を強いられた」との記述を明記して文部科学省に訂正申請する方向で準備していることを明らかにした。また、「集団自決」体験者による「軍から命令が出たとの知らせがあった」との証言を史料として掲載し、伝聞形式で「日本軍の命令」を明記することも検討している。
 このほか、二〇〇七年に国内で起こった話題として(1)今年の教科書検定で日本軍の強制記述が消えたことが問題になった(2)検定意見撤回を求める県民大会が、一九九五年の(米兵による暴行事件に抗議した)大会の参加者数を大きく超える規模で開催された―ことを新たに加える方針という。

執筆者の坂本さん 自責「辞任も覚悟」

 「沖縄の人たちの思いを受け止めることができなかった」。沖縄戦の「集団自決」をめぐる教科書検定問題で二十七日、「日本軍の強制」を盛り込む形で文部科学省へ訂正申請する内容を公表した教科書執筆者の高校教諭、坂本昇さん(51)。記者会見では「自責の念がある」と、歴史教科書執筆者としての苦悩をにじませた。

 教科書検定では制度上、教科書検定審議会が出した検定意見に異議を申し立てる機会が設けられている。だが日本軍の強制に触れた記述の削除を求めた検定意見に、教科書会社も坂本さんも声を上げることはなかった。

 「異議を申し立てても、判定するのは文科省の同じ調査官。検事と裁判官が一緒になったようなもの」。坂本さんは検定制度の在り方を批判する一方で、「どうせ駄目だろうというあきらめの気持ちがあった」と当時を振り返った。

 転機になったのは、沖縄の人たちから次々にわき上がった怒りの声。「その粘り強さに背中を押され、励まされるような思いがした」

 「教科書の執筆者を辞める」。教科書会社が申請内容の見直しを求めてきた場合の対応を聞かれ、坂本さんは強い覚悟を見せた。

[解説]
「透明性」確保に先手
 沖縄戦「集団自決(強制集団死)」に関する教科書検定問題で、検定意見が付された五社のうち一社の執筆者が「日本軍の強制」「日本軍の命令」を、本文と証言史料で明記する方針を明らかにした。申請前に記述内容を発表した坂本昇さん(51)の異例の行動は、他の教科書会社や執筆者に弾みをつけるのは確実だ。文部科学省が申請内容に異を唱えることも予想されるが、坂本さんの事前発表で記述の修正過程の「透明性」が確保される利点も見逃せない。

 今回の教科書検定に県民が強く反発したのは、検定意見が付されるまでの審議過程に「密室性」が極めて強かったことが一因だ。

 文科省職員の教科書調査官の原案が、議論のないまま沖縄戦の専門家がいない教科用図書検定調査審議会で追認されたことは、本紙などのマスコミ報道がなければ県民に伝わらなかった。

 文科省は「静謐な検定環境の確保」を理由に審議を公開しておらず、これが検定制度の不信感増幅にもつながっている。今回の訂正申請でも文科省は検定規則の細則を根拠に、申請後の記述内容の公表を教科書会社に禁じた。

 執筆者は「軍命や軍の強制があまりにも明確だと、教科書調査官が修正を要求するだろう」と警戒している。

 記述内容が事前に公表されなければ、文科省が修正を要求した際のやりとりが、再び県民不在の「密室」で処理される懸念は強い。

 申請前に記述内容を発表した坂本さんの対応は、文科省への「抑止力」にもなり得る画期的な取り組みだ。

 他の四社は記述を公表するかどうかを明確にしていないが、内容を事前に公にして県民に伝える意義を、前向きに検討してほしい。(東京支社・吉田央)

毎日新聞 2007年10月28日 東京朝刊
「日本軍が強制」強調 脚注や引用史料追加、訂正申請へ

琉球新報 2007年10月28日
主語に「日本軍」明記 執筆者が異例の表明、週内にも訂正申請

朝日新聞 2007年10月28日
「軍の強制」復活申請へ 教科書執筆者「新証言を追加

NHKニュース 2007年10月27日
“訂正申請 軍の強制性強調”

日本テレビ NEWS24 2007年10月27日
教科書執筆者「軍の強制」明記の記述案提示

2007年10月24日水曜日

10・25連続講座第3回 「沖縄戦の真実と歪曲」

連続講座第3回のご案内です。

転送歓迎 ふるってご参加ください。

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■10・25
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
連続講座第3回「沖縄戦の真実と歪曲」
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○日 時:10月25日(木)開始19時 終了21時 開場:18時半
○会 場:岩波セミナールーム
岩波アネックスビル3F・地下鉄半蔵門線/都営三田線/都営新宿線神保町下車すぐ
○参加費:500円
*予約は不要、どなたでも参加できます。直接会場にお越しください。

☆講師:大城将保さん
(沖縄国際大学非常勤講師・沖縄平和ネットワーク代表世話人)

おおしろ・まさやす:1939年、沖縄県玉城村生まれ。元沖縄県立博物館長。沖縄戦研究者として、著書に『沖縄戦』(高文研)『沖縄戦を考える』(ひるぎ社)、共著書『修学旅行のための沖縄案内』『沖縄戦・ある母の記録』『観光コースでない沖縄』(共に高文研)『岩波DVDブック・オキナワ』(岩波書店)など。また嶋津与志の筆名で『琉球王国衰亡史』(平凡社)など。さらに戯曲「洞窟(がま)」「めんそーれ沖縄」、映画「GAMA-月桃の花」などのシナリオ作品がある。

*軍隊は住民を護らない!
文部科学省は、なぜ「集団自決」の真実を歪めるのか?
なぜ沖縄は島ぐるみで抗議してやまないのか?
過去の論文を歪曲され、大江・岩波沖縄戦「集団自決」裁判に巻き込まれた沖縄戦研究者であり、作家でもある大城さんが、自らの戦争体験を軸に「沖縄のこころ」に刻みつけられた「軍隊」像・「戦争」像を、スライドショーを交えて語ります。

主 催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
http://okinawasen.blogspot.com/
大江健三郎氏と岩波書店が被告とされた「沖縄戦裁判」の勝利のために、支援の活動をすすめます。また、沖縄戦の史実の歪曲を許さず、沖縄の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせていくことを目的とします。

連絡先:東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com

協 力:沖縄平和ネットワーク首都圏の会

2007年10月10日水曜日

10・15、16 教科書検定意見撤回を求める総行動

○10月15日から沖縄代表団による東京要請行動 
■10月14日更新 集会詳細 16日昼文科省前宣伝行動実施! 転載歓迎
チラシ→PDF
集会内容追加
昨日9日、沖縄の「教科書検定意見を求める県民大会実行委員会」が
10月15日から16日まで東京要請行動の実施を決定しました。
文科相、官邸、国会議員要請等が予定されています。
教科書検定意見撤回を求める県民大会決議に基づく再要請行動です。

首都圏の会では検定意見撤回に向けて、連帯して以下の行動にとりくみます。
ひとりでも多くのみなさまのご参加と、できる限りのご支援・ご協力を
お願い申し上げます。

星陵会館での決起集会は東京沖縄県人会との共催です。

10月15日(月)教科書検定意見撤回を求める総行動
集会前行動
「沖縄戦首都圏の会」呼びかけ
参加予定団体 平和フォーラム 子ども全国センター MIC 出版労連他

■院内集会・国会議員要請行動 どなたでも参加できます
 13:00から

 場所:衆議院第一議員会館 第一会議室
     衆議院第一議員会館受付で
     13時~13時30分まで通行証を配布します 
   院内集会
     石山久男さん(歴教協委員長 教科書執筆者 本会 呼びかけ人)   
     国会議員に要請中
     その後、議員要請行動
■有楽町マリオン前 「検定意見撤回」大宣伝行動
 16:00から17:00過ぎまで

    多くのみなさんのご参加を!
    三線など交えて賑やかな行動になります
    



 
 そして18:30から決起集会 最大限のご参加を!

■教科書検定意見撤回を求める10・15総決起集会■

 主催 東京沖縄県人会、沖縄戦首都圏の会
 日時 10月15日(月) 18:30 開始
 場所 星陵会館 地図
 東京都千代田区永田町 2-16-2
 TEL 03(3581)5650
■主催者挨拶 川平朝清(東京沖縄県人会会長)
 
■ひめゆり学徒の沖縄戦体験
  
上江田千代(東京沖縄県人会 ひめゆり同窓会東京支部副会長)
「私にも手榴弾を下さい!」と死に方も教わったが…。県民の4人に1人が命を奪われた沖縄戦を「ひめゆり・予科一年生」で体験、からくも生き延びた上江田さんの沖縄戦体験をお話いただきます。

[略歴]
1929年7月沖縄県小禄村字大嶺(現在の那覇空港)に生まれる。
44年4月沖縄師範学校女子部に入学。45年5月豊見城村字渡嘉敷の壕で旧日本軍に協力。6月真壁村で米軍に収容される。49年3月那覇高校卒業。50年4月東京へ。42年間都内の女子高校(川村学園)で教職についた後、現在は自身の沖縄戦体験の証言活動をしている。「東京の高校生平和のつどい」世話人。著書「ひめゆり・予科一年生」(文芸社)


 ○沖縄からの発言 沖縄の実行委員会から
 ○首都圏各地域から 意見書採択のとりくみ
 ○国会議員決意を語る



10月16日(火)12:15から12:45
■教科書検定意見撤回を求める文科省前昼宣伝行動■

 沖縄戦首都圏の会 呼びかけ
 日時 10月16日(火) 12:15から12:45
 場所 文部科学省仲通り側
地図

 最寄り駅
 地下鉄千代田線二重橋駅徒歩2分 丸ノ内線東京駅徒歩5分
 等々交通至便

 国会要請行動中の沖縄の方へ
 国会から文科省までは地下鉄(160円)5分、歩いて5分です。
 千代田線国会議事堂前→二重橋駅下車
 丸ノ内線国会議事堂前→東京駅下車
 ○内容 沖縄からの参加者と合同で宣伝予定。
    また13時からは文科相への要請行動を  
    「沖縄戦首都圏の会」
    沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会
    大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
    3団体で実施予定。



問い合わせ先
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
 事務局 (略称:沖縄戦首都圏の会)
〒101-0051千代田区神田神保町3-2 サンライトビル7F
   千代田区労協気付
   TEL 03-3264-2905 FAX 03-3264-2906
   okinawasen@gmail.com

2007年10月6日土曜日

いまなぜ「検定意見撤回」が必要なのか

 9月29日の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」以後、政府・文科省は教科書会社から訂正申請があれば対応するという趣旨の発言をしています。しかし、「検定意見撤回」はかたくなに拒否しつづけています。では訂正申請が認められれば問題は解決するのか、という問題がいま問われています。結論はそれだけでは問題の解決にはならない、「検定意見撤回」をどうしても実現しなければならない、ということです。
 
 なぜか。第一に、今回の検定意見は沖縄戦の事実を歪曲した間違った検定意見だったということです。そのことは沖縄県民の体験にもとづく数々の証言と研究によって明らかにされてきたことであり、ここではあらためてくわしくふれることはしません。

 第二に、検定の経過にも多くの過ちがあります。検定意見の原案は教科書調査官がつくったことはすでに明らかになっています。これまで文科省が一応の建前としてきた原則にも反する検定意見について、検定審議会がなんの審議もせずにそのまま通してしまいました。ある審議会委員は、これだけの検定意見でどうして全部の教科書の記述がこのように揃うのか、教科書会社の過剰反応ではないかと述べたといわれます。そうだとすれば、教科書調査官が審議会に説明した内容は教科書会社に口頭で述べた内容と違っていたのではないかという疑いも出てきます。

 したがって第三に、このような内容面でも手続き面でも誤った検定意見は、誤りの責任を明らかにし、明確に撤回しなければ、ふたたび同じ過ちをおかすことになります。責任を明らかにし、二度と過ちを繰り返させないという点で、検定意見撤回は基本的に重要なことです。

 第四に、だからこそ、県民大会決議の結論は「検定意見の撤回」であり、大会実行委員会代表は、政府などに対し、「検定意見撤回」を要求しつづけています。この声に私たちも応えなければなりません。

 第五に、訂正申請がかりに全面的に認められ、記述の回復ないしはさらに改善された記述が実現するならば、来年度から教科書を使う高校生に、より正確な記述の教科書を手渡すことが出来るという点で、大いに意味のあることです。しかし政府・文科省は申請に対応するとは言っていますが、どこまで記述の回復を認めるのか、まったく不透明です。検定意見が撤回されず、今回の検定意見がそのまま生きつづけている限り、訂正申請に対しても、今回の検定意見にもとづいて教科書調査官や検定審議会が、恣意的に訂正申請の修正を求めてくる可能性が強いといわなければなりません。その意味でも、検定意見の撤回がどうしても必要なのです。

2007年10月4日木曜日

「教科書検定」意見書採択状況(10月6日現在)new

「集団自決」検定意見撤回を求める意見書採択・要請状況

沖縄県では県議会および41すべての市町村議会で採択済み
沖縄県意見書
沖縄県+宜野湾市意見書(pdf)

採択【10月6日現在】

北海道 
斜里町議会本会議で全会一致で可決(9月28日)
岩手県 
八幡平市議会本会議で全会一致で可決(9月28日)
東京都 
国立市議会本会議で12:11で可決(9月21日)意見書(pdf) 
東久留米市議会本会議で賛成多数で可決(9月21日)
国分寺市議会本会議で賛成多数で可決 自民、公明も賛成(9月28日)    
三鷹市議会、共産党議員の提案を賛成多数で可決。賛成(民主、公明、共産、にじ色のつばさ)、反対(政新クラブー自民党系会派)(10月1日)  
神奈川県 
座間市議会本会議で15:10で可決。賛成(公明、市政クラブ、共産、市民連合、無所属)、反対(政和会、自民党明政会)(6月22日)
    
大和市議会、共産党議員の発議、社民・無所属会派が提案者になり本会議で21:6の賛成多数で可決。賛成(公明、共産、民主、神奈川ネットワーク運動・大和、社民・無所属、市民クラブ)反対(無所属クラブ)。(9月27日)
京都府 
府議会が議員提案を可決(10月5日)。
奈良県 
県議会が全会一致で意見書を採択。共産党と民主県民クラブ(民主党系)が提案。自民党も含む各会派代表で文面を調整して合意(10月5日)
高知県 
香南市議会本会議で全会一致で可決(9月18日)
いの町議会で可決(9月21日)
土佐清水市議会で全会一致で可決(9月21日)
高知市議会本会議で賛成多数で可決(9月27日)
宮崎県 
美郷町議会本会議で全会一致で可決(9月28日)
高千穂町議会が全会一致で可決(9月26日)



もれているところや、これから陳情・請願等を出すところはご連絡ください。

2007年10月3日水曜日

10・3文科省緊急要請・宣伝行動

本日3日(水)仲井眞沖縄県知事の要請行動に
あわせ急遽、文科省への要請・宣伝行動を実施します。
ご都合のつく方、是非ご協力ください。
一人でも多くの参加をお願いします。

11時から知事は渡海文科相へ要請予定。

○内容
沖縄戦「集団自決」教科書検定意見撤回を求める要請書を
文科相へ提出し、文科省前で宣伝行動を行います。

○日時
2007年10月3日(水)
10時30分から11時15分ころまで

○場所 文科省仲通側 地図

要請・宣伝行動の主旨
県民大会以降、政府・文科省は教科書会社の「訂正申請」受付によって強制集団死「集団自決」記述削除問題を収束させるかのように伝えられています。

「訂正申請」のみの解決は「軍の強制・命令・強要・誘導」に関する記述が認められるか定かではありません。また「軍の関与」をなんらかの形で記述することは、決して記述の復活とは言えず、結果的に曖昧な決着となる可能性があります。

9月29日、11万を超える人々が結集した沖縄県民大会は「教科書検定意見の撤回を求める県民大会」であり、「検定意見撤回」署名は全国から52万人以上にも及んでいます。「検定意見撤回」の意見書採択は沖縄のみならず、全国に広がっています。

このような運動の成果にかかわらず、文科省は依然「検定意見」の撤回には応じようとはしていません。

あらためて、文部科学省が今回の沖縄戦記述に関する検定意見=修正指示をただちに撤回し、沖縄戦の真実が正しく教科書に記述されるよう強く要求します。



要請書

文部科学大臣 渡海 紀三朗 殿

大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会


沖縄戦「集団自決」教科書検定意見撤回を求める要請書


私たちは文部科学大臣に対し、9月29日の沖縄での「教科書検定意見撤回を求める県民大会」に示された11万人を超える沖縄県民の意思を真摯に受けとめ、次の措置をとられるよう強く要請します。この要請は、沖縄県民だけではなく、平和を願う日本のすべての人びとの要求でもあります。

1.沖縄県民大会の決議通り、検定審議会における再審議の機会をつくり、検定意見の撤回を決定し、沖縄戦記述に関して申請時の記述に戻すこと。

2.沖縄県民大会の決議に即した国会決議を採択し、官房長官談話の発表を行い、今回の沖縄戦検定の責任を明確にすること。それによって、二度と戦争を起さない決意を再確認し、その決意を教育に生かすようにするとともに、今回のような恣意的な検定を二度とくり返さないようにすること。

3.今回のような事態が繰り返されないようにするため、「教科用図書検定基準」に「近隣諸国条項」に相当する「沖縄条項」を加えること。

4.「沖縄条項」新設に合わせ、検定審議会委員に沖縄近現代史の研究者を加えること。

2007年10月3日

連絡先 大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
略称:「沖縄戦首都圏の会」)
〒101-0051千代田区神田神保町3-2 サンライトビル7F 千代田区労協気付
TEL 03-3264-2905  FAX 03-3264-2906

2007年10月1日月曜日

■9・29沖縄県民大会 県民一割の参加!

9月29日の沖縄県民大会は11万人から12万人の参加者との報道ですが、現地沖縄の情報では、バスが満員で乗車できず参加できなかった方や、会場に入りきれない参加者も数多くいたとのこと。

まさに沖縄県民137万人の一割近くが結集したとも言え、その怒りの根底は教科書問題だけではなく、米軍基地の重圧があることも忘れてはならないでしょう。

ちなみに終了後は宜野湾市の会場から那覇市まで戻るのに3時間近くかかった方も。
●沖縄タイムス
9・29県民大会PDF版(07年9月30日朝刊)

【総合1―28面】9・29県民大会(PDF版3417KB)
【総合2面】9・29県民大会(PDF版622KB)
【総合3面】9・29県民大会(PDF版613KB)
【特集12面】9・29県民大会(PDF版1721KB)
【特集13面】9・29県民大会(PDF版622KB)
【写真特集14―15面】9・29県民大会(PDF版5176KB)
【第2社会面】9・29県民大会(PDF版766KB)
【社会面】9・29県民大会(PDF版1367KB)

関連映像(リンクは切れる場合あり)
琉球新報 教科書検定意見撤回を求める県民大会ビデオ
参加者がみた9.29県民大会 琉球放送
QAB琉球朝日放送 ニュース映像
日テレNEWS24
教科書検定「集団自決」関連記述削除問題 フジ(OTV)

在京メディアも29日夜のテレビ、30日の新聞等でようやく大きく報じています。
詳細は各紙、HP等参照ください。

民主、超党派で決議案提出検討・教科書検定めぐり 共同
民主党の菅直人代表代行は29日、沖縄県宜野湾市の教科書検定をめぐる県民大会に出席し、政府や文部科学省に今後「集団自決」の検定やり直しや検定規則の変更を求めるとともに、超党派で国会決議案を提出することも検討する考えを明らかにした。大会後、記者団に語った。

沖縄タイムス
文科相「検定の経緯精査」/意見変更可能性も
【東京】渡海紀三朗文部科学相は二十八日、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した高校歴史教科書の検定問題への対応で、沖縄タイムス社に「今回の検定に至る経緯や趣旨等については十分に精査していきたい」とコメントし、検定過程を詳しく調査する考えを明らかにした。
文科省はこれまで「教科用図書検定調査審議会が決めたことには口出しできない」などとして、検定を問題視しない考えを示していた。

渡海文科相が検定経緯の調査にまで踏み込んだコメントをしたことで、文科省側が検定結果を変更する可能性も出てきた。

本紙は渡海文科相の就任後、沖縄戦の専門家がおらず文科省主導で審議が進んだ検定の経緯などについて質問書を提出。文科相が二十八日に文書で回答した。

渡海文科相は「集団自決」についても書面で、「多くの人々が犠牲になったということについて、これからも学校教育においてしっかりと教えていかなければならない」とコメントした。

■沖縄代表団上京(10月15日~16日予定)
沖縄より200人規模の代表団が上京し、官邸、国会、文科省等への要請行動が予定されています。
「沖縄戦首都圏の会」でも国会行動や集会、宣伝活動を予定しています。
詳細は決まり次第、ホームページ・MLでご案内いたします。

2007年9月30日日曜日

沖縄県民大会決議文 

 去る3月30日、文部科学省は、平成20年度から使用される高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。

 その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかではない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」ことなどを挙げているが、沖縄戦における「集団自決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定し、歪曲しようとするものである。
 このため、これまで口を閉ざしていた多くの体験者が、子どもたちに誤った歴史を教えることの危機感から、つらい体験や真実をようやく語り始めている。

 また、去る大戦で住民を巻き込んだ国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるものではない。そのことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を揺るがす力となって、沖縄県議会での2度の意見書決議、41の市町村議会すべての意見書決議へと結びつき、さらには県内地方4団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、県民が一丸となって取り組む結果となった。

 これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否し続けている。

 また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上で同審議会に諮問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げていること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていなかったことなど、新たな事実が相次いで判明したのにもかかわらず、依然として対応を改めようとしていない。

 教科書は未来を担う子どもたちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ子どもたちに、沖縄戦における「集団自決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れもない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなどを教えていくことは、われわれに課せられた重大な責務である。

 よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総意として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。

 平成19年9月29日

 9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会

2007年9月29日土曜日

9・29「教科書検定意見撤回を求める県民大会」参加12万人!

首都圏は雨模様ですが、沖縄は晴れ。
29日午後3時より沖縄県宜野湾市の宜野湾海浜公園で
「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が開催されました。
また石垣、宮古島両市でも同時に大会を開催。

教科書検定抗議沖縄県民大会の参加者が12万人超す。
復帰後最大の集会。(共同)
主催者目標の5万人をはるかに上回り、
1995年の10月21日の県民大会8万5千人を超えました。
(沖縄県の人口は137万人)

在京テレビ局でも夕方のニュースで報道されています。
各局による参加者人数
NTV 11万5千人
TBS 11万人
フジ 11万人
テレビ朝日 12万人


沖縄タイムス
検定撤回へ県民集結 軍強制削除に抗議(PDF:723kb
高校歴史教科書の検定で、文部科学省が沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」から日本軍の強制を示す記述を削除させたことに抗議する「教科書検定意見撤回を求める県民大会」(主催・同実行委員会)が、二十九日午後三時すぎから宜野湾市の宜野湾海浜公園で開かれた。

琉球新報
【速報】検定意見撤回を 県民大会で総意訴え
文部科学省の高校歴史教科書検定で沖縄戦における集団自決強制集団死の日本軍強制の記述が削除修正された問題で、教科書検定意見撤回を求める県民大会同実行委員会主催が29日午後3時から、宜野湾市の宜野湾海浜公園で始まった。
一般市民や団体、労働組合、経済界など県内外から数万人が集まり、会場を埋め尽くした。八重山、宮古でもこれと連動した大会が同時刻に開かれた。
大会では、日本軍による命令強制誘導などの記述を削除修正する教科書検定意見の撤回と、記述回復を求める大会決議を採択する。
→PDF版速報(3.5MB)

■実況中継
また集会の様子は地元民放3局すべてとNHK(沖縄)で生中継。
琉球放送 - RBC
15:00~15:55
ライブiスペシャル~教科書検定問題県民大会

OTV沖縄テレビhttp://www.otv.co.jp/
15:00~15:55
報道特別番組「沖縄の声を聞け~教科書検定意見の撤回を求める県民大会~」
ゲスト:米村幸政・石原昌家

QAB琉球朝日放送Web Site
14:55~ 県民総決起大会(教科書検定撤回を求める県民大会)

2007年9月28日金曜日

■9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏 お礼とお詫び

当日は260人を超える多数のみなさんにご参加いただきありがとうございました。
沖縄の山口さんも大きな力をもらったとのメッセージあり。

資料をお渡しできなかった方へは今週中頃発送予定です。
申し訳ございませんでした。

関連
当日の様子はNHK、琉球新報、沖縄タイムス、東京新聞、赤旗等で紹介されました。
軍強制否定の研究なし 林氏、自著引用に不快感 琉球新報
2007年9月28日(金) 朝刊

検定撤回へ300人集結/都内集会 アピール採択 沖縄タイムス
2007年9月28日(金) 夕刊 7面

「集団自決」検定意見 "歴史の事実を抹殺" 東京で撤回求める集会
2007.09.28 NHKニュース 全国
来年春から高校で使われる教科書の検定で沖縄戦の集団自決に日本軍が関与したとする記述に検定意見がつけられた問題で、昨夜(27日)、市民団体による集会が東京で開かれ、「沖縄県民が体験した歴史の事実を抹殺するものだ」として撤回を求めるアピールを採択しました。
この集会は、東京と大阪、それに沖縄の市民団体が開いたもので、東京・文京区の会場にはおよそ260人が参加しました。
この中で、長年、沖縄戦を研究している関東学院大学の林博史教授は、「これまでの研究で日本軍が住民に直接、自決を命じなくても、アメリカ軍の捕虜になるくらいなら、みずから死ぬよう追い込まれていったことが明らかになっている。日本軍の関与を否定する研究はまったくない」と述べました。
また、琉球大学の山口剛史准教授は、「沖縄戦の真実を曲げる検定は許されない、この1点が沖縄県民の総意だ。しかし政府の対応は無情で、県民の怒りは増している」と述べ、あす(29日)、検定意見の撤回を求める大規模な県民大会を沖縄で開くことを報告しました。
これを受けて、きのう(27日)の集会では「今回の検定意見は沖縄県民が体験し継承してきた歴史の事実を抹殺するものだ」として、検定意見の撤回を求めるとともに、こうした動きを全国に広げるとするアピールを採択しました。

9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏 アピール

沖縄戦の事実を抹殺する検定意見の撤回をもとめる集会アピール

 沖縄戦の強制集団死、いわゆる「集団自決」について、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させた教科書検定に対し、沖縄県民はもとより、各地・各方面から文部科学省への強い抗議の声がおこっています。そしてまもなく「教科書検定意見撤回を求める9・29県民大会」が行われようとしています。

 沖縄戦における強制集団死が、日本軍の命令・強制と誘導なしには起こりえなかったという事実は、これまで体験者の証言と歴史研究によって明らかにされ、今日まで通説として認められてきたところであり、教科書にも記述されてきました。
 ところが文部科学省は、「つくる会」教科書につながる右翼勢力が提訴した大江・岩波沖縄戦裁判の一方の当事者の主張を主な根拠として今回の検定を強行しました。これは、きわめて異常であり、絶対に許すことができません。
日本軍による命令・強制・誘導という事実を隠し、強制集団死を住民の自発的なものであるかのように書き直させたことは、まさに歴史研究を踏みにじり、沖縄県民が体験し継承してきた歴史の事実を抹殺するものです。
 右翼勢力と結託した文部科学省のねらいは、「皇軍の名誉」なるものを回復することを通して、ふたたび国民を戦争に動員する国家体制をつくること、そのために憲法改悪を実現しようとするところにあります。日本国憲法の理念を破壊するこの不当な企てを絶対に許してはなりません。

 私たちは、文部科学省が今回の沖縄戦記述に関する検定意見=修正指示をただちに撤回し、沖縄戦の真実が正しく教科書に記述されるよう強く要求します。
 私たちは9・29沖縄県民大会に連帯し、その成功のために全力をつくします。
 私たちは9・29沖縄県民大会の成果の上に立って、検定意見の撤回を実現するまで、運動をさらに大きく全国にひろげるために奮闘します。

2007年9月27日
9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏

主催
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会(東京)
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)

2007年9月27日木曜日

9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏

今月29日の沖縄県民大会を前に、沖縄・大阪の会と共催で
集会を開催します。是非ご参加ください
チラシ→PDF(130K)

転送歓迎! どなたでも参加できます
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●9・27 沖縄県民大会プレ集会@首都圏
-大江・岩波沖縄戦裁判と教科書検定-
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)
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■日時:2007年9月27日(木)開始18時30分 開場18時
■場所:文京区民センター 2A会議室 資料代:500円
地下鉄都営三田線/大江戸線春日駅から徒歩0分(A2出口直上)
丸の内線/南北線後楽園駅から徒歩3分
JR総武線/水道橋駅から徒歩10分
予約は不要です。当日会場に直接お越しください。
■内容
★連帯挨拶 山内徳信さん
(参議院議員、元沖縄県出納長、前読谷村長)

★大江・岩波沖縄戦裁判の経過報告 小牧 薫さん
(大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会)

★沖縄戦研究者からの発言 林 博史さん
(関東学院大学経済学部教授)

★県民大会を前に-沖縄からの発言 山口剛史さん
(沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会/琉球大学准教授)

2007年3月30日に文部科学省は高校日本史の検定結果を公表し、沖縄戦の強制集団死、いわゆる「集団自決」に関し、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させたことが明らかになりました。

これに対し、沖縄戦の事実を歪めるものであるとの抗議が各方面から文部科学省に対しておこっています。特に沖縄県では県議会が二度にわたり、検定意見の撤回を求める「教科書検定に関する意見書」を全会一致で採択し、県内41すべての市町村議会でも同様の意見書が採択され、9月29日には、検定撤回を求める大規模な県民大会が沖縄県宜野湾市で開かれます。

今回の検定の根拠とされた「大江・岩波沖縄戦裁判」も山場を迎えています。7月27日には座間味島の体験者である宮城初枝さんの娘・宮城晴美さん、9月10日には渡嘉敷島の体験者・金城重明さんが証言しました(沖縄出張法廷)。そして11月9日には被告・大江健三郎さんと原告・梅澤裕さん(元・座間味島守備隊長)が法廷に立ちます。

9・29沖縄県民大会を首都圏でも応援するため、沖縄・大阪・東京の3団体共催で実施します。ぜひご参加ください。

*一部既報の金城重明さんの証言ビデオは上映いたしません。ご了承ください。
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大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
(略称:沖縄戦首都圏の会)
連絡先:〒101-0051千代田区神田神保町3-2 サンライトビル7F
千代田区労協気付 TEL 03-3264-2905
http://okinawasen.blogspot.com/
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2007年9月24日月曜日

9・29沖縄県民大会情報

30万枚配布!チラシ







実行委員会説明会配布資料詳細です(pdf) スキャンデータなので体裁ご容赦

2007年9月10日月曜日

那覇で10日「沖縄戦裁判」出張法廷/金城重明氏証言

☆関連ニュース
那覇であす「集団自決」訴訟出張法廷/金城重明氏証言
沖縄タイムス
沖縄戦時に慶良間諸島で相次いだ住民の「集団自決(強
制集団死)」をめぐり、住民に命令を出したと著作に記
されて名誉を傷つけられているとして、旧日本軍の戦隊
長だった梅澤裕氏(90)らが作家の大江健三郎氏と岩
波書店に、出版の差し止めなどを求めて大阪地裁で争わ
れ ...
<http://www.okinawatimes.co.jp/day/200709091300_02.html>

琉球新報
10日に福岡高裁那覇支部で開かれる岩波・大江「集団
自決」(強制集団死)訴訟の出張法廷や、29日に宜野
湾海浜公園で行われる「教科書検定意見撤回を求める県
民大会」を前に、県内で教科書問題に関する集会が相次
ぎ、沖縄戦の実相を再確認する動きが活発化している。
<http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-26993-storytopic-1.html>
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☆9月27日集会
首都圏の会では、9月29日の沖縄での県民集会を控え
9月27日に集会を開催します。是非ご予定ください。

■9・27 沖縄県民集会プレ集会@首都圏
大江・岩波沖縄戦裁判と教科書検定

日時:9月27日(木) 開場:18時 開始:18時半
資料代:500 円
場所:文京区民センター 2A会議室 資料代500円

★連帯挨拶
山内徳信さん(参議院議員、前沖縄県出納長、元読谷村長)
★裁判報告
小牧 薫さん(大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会)
★沖縄戦研究者からの発言
林 博史さん(関東学院大学教授)
他に県民集会を前に現地「沖縄からの報告」を予定しています。

◇◇◇◇◇◇

☆今週の関連集会ご案内

■9・11 緊急集会 今、なぜ沖縄戦の事実を歪曲するのか
 歴史教科書の「集団自決」検定修正をめぐって
■日時 9月11 日(火)19時から21時(18時半開場)
■場所 大泉勤労福祉会館 集会室
(大泉学園駅 南口下車3分)資料代 300円

講演
沖縄戦集団死・「集団自決」歪曲と県民の運動
山口剛史さん(沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会
事務局長/琉球大学准教授)

報告
大江健三郎氏・岩波書店「集団自決」裁判の現状 岡本厚さん(岩波書店)
○主催
〈沖縄戦教科書検定問題を考える9.11集会〉実行委員会


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■9・14 沖縄戦の歴史歪曲を許さない!全国集会
■日時 9月14日(金)18時30分から20時30分
■場所 社会文化会館5階ホール(永田町下車5分)

内容
沖縄からのメッセージ・沖縄の現状ととりくみ
沖縄戦の歴史歪曲と教科書検定(高嶋伸欣琉球大学教授)
教科書会社と教科書検定(出版労連)
国会報告(民主党・社民党)
集会アピール
主催:平和フォーラム
http://www.peace-forum.com/

2007年8月14日火曜日

 「大江・岩波裁判 沖縄出張法廷」を共有する旅

企画
●沖縄戦首都圏の会
●沖縄平和ネットワーク首都圏の会
沖縄戦の初期、慶良間列島の座間味島、渡嘉敷島で起きた強制集団死「集団自決」をめぐり、作家の大江健三郎さんと岩波書店が訴えられた「大江・岩波沖縄戦裁判」の沖縄出張法廷(証人・金城重明さん)が9月10日に那覇市で開かれます。法廷は非公開のようですが、現地の行動に参加し、教科書検定に異議申し立てをする沖縄を訪ねるパックツアーを企画しました。

■基本日程 2007年9月7日(金)~10日(月)《3泊4日》
■基本料金 @55,000円(お一人様料金)
※上記料金には個人型包括航空運賃/宿泊3泊3朝食(2名1室利用)が含まれます。
※お一人部屋をご希望される方は3泊で8,000円の追加代金が必要となります。

9/07(金)往路  ANA135便 羽田(20:00)⇒那覇(22:30)
■基本設定便
9/10(月)復路
 ①ANA132便 那覇(16:45)⇒羽田(19:05)
 ②ANA136便 那覇(20:00)⇒羽田(22:30)
※基本設定便以外の予約もお受けいたしますが、ご希望にお応えできない場合もございますので予めご了承ください。
■利用宿泊施設 ホテルサンパレス球陽(モノレール県庁前)
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-5-1
 TEL:098-863-4181
■募集人員30名
■申し込み方法 ※PDF案内をご確認の上、申込書に記入し、
 FAXにてにてお申し込みください。
■申し込み先(株)エアー沖縄東京支店
 FAX:03-3341-4701

■問い合わせ
TEL:03-3295-3415(高文研内 山本)
旅行・企画実施(株)エアー沖縄 東京支店
〒160-0022 新宿区新宿2-8-1
TEL:03-3341-4701(担当:川島)

2007年7月1日日曜日

連続講座第2回

7・6 米軍再編・教科書検定・自衛隊出動--沖縄のいま

講師:村上有慶さん

日時:2007年7月6日(金)開始:19時 終了予定:21時
会場:アカデミー茗台(旧・茗台区民プラザ) 7F学習室A
(TEL 03-3817-8304/文京区春日2-9-5)




転送歓迎 どなたでも参加できます。
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沖縄戦首都圏の会 連続講座第2回

●7・6 米軍再編・教科書検定・自衛隊出動--沖縄のいま

講師:村上有慶さん
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
協力:沖縄平和ネットワーク首都圏の会
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日時:2007年7月6日(金)開始:19時 終了予定:21時

会場:アカデミー茗台(旧・茗台区民プラザ) 7F学習室A
(TEL 03-3817-8304/文京区春日2-9-5)
地下鉄丸の内線茗荷谷駅下車徒歩10分 (地図は下記URL)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=Air&nl=35/42/37.220&el=139/44/40...

参加費:500円
◆ 予約は不要です。当日会場に直接お越しください。

講師:村上有慶さん
むらかみ・あきよし:1949年、東京に生まれる。職業訓練大学
校建築科卒業後、1973年、沖縄に渡る。沖縄職業能力開発大学
校・住居環境科助教授。さまざまな平和運動に関わり、87年、
沖縄から平和を伝えるため「沖縄平和ガイドの会」を結成。そ
の後94年、「沖縄平和ネットワーク」へと発展する。沖縄平和
ネットワーク代表世話人、戦争遺跡保存全国ネットワーク共同
代表。

【講師のメッセージ】
2年かけて「沖縄戦の歪曲を許さず、沖縄から平和教育をす
すめる会」を結成し、3月の検定で高教組・沖教組が母体とな
って県民大会実行委員会をつくり、6月9日の県民大会、3500
名が集まりました。

日本政府の露骨なアメとムチの政策は、安倍政権の下での、
高市早苗沖縄担当相の発言の通り、米軍再編法の成立で、北部
振興策が打ち切られ、今後は出来高制で、金をばら撒くという
方式に転じました。

6月18日には、南風原陸軍病院20号壕が一般公開になりまし
た。25年ほどかかりましたね。しかし前途多難だと思います。
まあ、それでも教科書問題では久々の統一戦線を作り上げるこ
とができました。復帰35年、こんな『沖縄のいま』をお話した
いと思います。
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主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める
   首都圏の会
   (略称:沖縄戦首都圏の会)
連絡先:〒101-0051千代田区神田神保町3-2 サンライトビル7F
   千代田区労協気付
   http://okinawasen.blogspot.com/
協 力:沖縄平和ネットワーク首都圏の会
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2007年6月10日日曜日

連続講座第1回

印刷用→PDF

教科書検定──沖縄からの異議申し立て

日時:6月18日(月)開始18時30分 終了21時 開場:18時
会場:岩波セミナールーム
岩波アネックスビル3F・地下鉄半蔵門線/都営三田線
都営新宿線神保町下車すぐ
○資料代:500円
☆講師:高嶋伸欣さん(琉球大学教育学部教授)


転送歓迎 どなたでも参加できます
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■06・18
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
連続講座第1回 教科書検定──沖縄からの異議申し立て

○日時:6月18日(月)開始18時30分 終了21時 開場:18時
○会場:岩波セミナールーム
岩波アネックスビル3F・地下鉄半蔵門線/都営三田線
都営新宿線神保町下車すぐ
○資料代:500円
*予約は不要、どなたでも参加できます。直接会場にお越しください。

☆講師:高嶋伸欣さん(琉球大学教育学部教授)
「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」
共同代表/沖縄平和ネットワーク代表世話人

1993年筑波大学附属高校での授業を元に執筆した「高校現代社
会」教科書(一橋出版)が、教科書検定で不合格処分を受ける。
同年6月横浜地裁に処分取り消しをもとめ、第二の教科書訴訟
を提訴。琉球大学の教員を中心とした沖縄・地域版教科書を作
成中である。

○連続講座第1回 教科書検定──沖縄からの異議申し立て
2007年3月30日に08年度から使用される高校教科書検
定結果が公表され、沖縄戦における強制集団死・「集団自決」
について「日本軍による自決命令や強制があった」とする記述
に対し、削除・修正が行われたことが判明しました。
これに対して沖縄では全県的規模で、検定意見の撤回と歴史の
事実を認めさせ、よりよい記述を求めるさまざまな動きが続い
ています。
「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」
共同代表に一連の動きを報告していただきます。

<連続講座第2回予定>
「米軍再編・教科書検定・自衛艦出動-沖縄はいま」
日 時:7月6日(金)19:00開始 
会 場:茗台区民プラザ7F学習室A
    (地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩10分)
 東京都文京区春日2丁目9 5
講 師:村上有慶さん(沖縄平和ネットワーク共同代表)
連絡先:東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com
主 催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
http://okinawasen.blogspot.com/
大江健三郎氏と岩波書店が被告とされた「沖縄戦裁判」の勝利
のために、支援の活動をすすめます。また、沖縄戦の史実の歪
曲を許さず、沖縄の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせて
いくことを目的とします。

協 力:沖縄平和ネットワーク首都圏の会
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2007年6月6日水曜日

呼びかけ文

 2005年8月5日、大阪地方裁判所に「沖縄戦」の記述を巡って岩波書店と大江健三郎氏を相手取り、裁判が起こされました。原告は沖縄戦当時に座間味島戦隊長であった梅澤裕氏と渡嘉敷島戦隊長故赤松嘉次氏の弟赤松秀一氏であり、被告は株式会社岩波書店と『沖縄ノート』の著者である大江健三郎氏です。

 訴えの内容は岩波書店刊行の家永三郎著『太平洋戦争』、中野好夫・新崎盛暉著『沖縄問題二十年』(岩波新書)、大江健三郎著『沖縄ノート』(岩波新書)を問題にし、3点の書籍が、1945年の沖縄戦初期に慶良間列島で発生した住民の「集団自決」は、守備隊長であった原告・梅澤氏及び原告・赤松氏の兄が命じたと記述しているが、これは事実に反し、名誉を毀損、あるいは故人に対する敬愛追慕の情を侵害する、というものです(2006年9月、『沖縄問題二十年』については訴えを取り下げ)。
 原告らは提訴と同時に「梅澤・赤松両氏の名誉を回復するだけでなく、日本の名誉を守り、子供たちを自虐的歴史認識から解放して、事実に基づく健全な国民の常識を取り戻す国民運動にしなければならない」と「沖縄集団自決冤罪訴訟を支援する会」を結成し、裁判を利用した運動を展開しています。
 まさにこの裁判は、軍命令による「集団自決」はなかったとすることによって、日本軍による住民虐殺の事実を抹殺し、沖縄戦の事実を歪め、日本軍の残虐性を「捏造されたウソ」にし、「軍隊は住民を守らない」という認識の転換をねらうものです。

 さらに、2007年3月30日に公表された高等学校日本史教科書の検定結果によれば、文部科学省は、この裁判での原告の主張を理由に沖縄戦における強制集団死・「集団自決」について「日本軍による自決命令や強制があった」とする5社、7冊に対し「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現」として修正を指示し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させたことが判明しました。
 このような動きに対し、歴史の歪曲を許さず、沖縄戦の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせていくために、「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」を結成します。ぜひ多くの方が入会くださるようお願い申し上げます。

大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会

呼びかけ人

2007年7月23日現在(五十音順:敬称略)
石山久男 (歴史教育者協議会委員長)
井上ひさし(作家・劇作家)
大森典子 (弁護士)
嵯峨仁朗 (日本マスコミ文化情報労組会議議長)
澤地久枝 (作家)
柴田 健 (沖縄平和ネットワーク首都圏の会代表)
下嶋哲朗 (ノンフィクション作家)
俵 義文 (子どもと教科書全国ネット21事務局長)
津田 清 (出版労連中央執行委員長)
暉峻淑子 (埼玉大学名誉教授)
渡名喜守太(沖縄学研究所研究員)
野平晋作 (ピースボート共同代表)
福山真劫 (フォーラム平和・人権・環境事務局長)
丸木政臣 (教育評論家)
水島朝穂 (早稲田大学教授)
森口 豁 (ジャーナリスト)
守屋龍一 (日本ジャーナリスト会議事務局長)

会則

第1条 目的
大江健三郎氏と岩波書店が被告とされた「沖縄戦裁判」の勝利のために、支援の活動をすすめます。また、沖縄戦の史実の歪曲を許さず、沖縄の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせていくことを目的とします。

第2条 名称
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会(略称沖縄戦首都圏の会)とよびます。

第3条 会員
会の趣旨に賛同し、会費を納入した個人と団体を会員とします。

第4条 会費
1年 個人一口1,000円、団体一口2,000円とします。
1年とはその年の6月1日から翌年の5月末までとします。

第5条 役員
この会に代表呼びかけ人、呼びかけ人、事務局長、次長、会計をおきます。

第6条 所在
東京都千代田区神田神保町3-2 サンライトビル7F 千代田区労協気付とします。

第7条 運営方針
  ア 活動資金は、会費と寄付金その他でまかないます。
  イ 会の活動は、全会一致を原則とし、意見や見解の相違は、十分な議論をおこない、一致点で活動します。

第8条 この申し合わせ事項は、2007年6月6日より施行します。

入会申込書

印刷用→pdf版

大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
 
 本会の趣旨に賛同し、(個人・団体) として申し込みます
 申込口数     口

 会費: 個人一口 年間 1000 円 団体一口 年間 2000 円

 個人・団体名  

 住所 〒                               
 
             
 電話                 FAX
 ニュース送付方法(どちらかを選択)
 郵 送          メール
 備考
 
 申込書は郵送、FAX またはメールで下記宛先へお送りください
 101-0051
 東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
           沖縄戦首都圏の会 事務局 
 FAX   03-3264-2906
 E-mail okinawasen@gmail.com
 件名を入会申込みとし、お申込み内容を記載ください

 会費は郵便振替で下記口座までお願いいたします
 郵便振替 口座番号 00150-0-706527
      加入者名 沖縄戦首都圏の会

2007年5月19日土曜日

結成総会のご案内

大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会 結成総会

日時:2007年6月6日(水)18時30分開始 開場18時

会場:文京区民センター 2A会議室 資料代:500円
*予約は不要、どなたでも参加できます。直接会場にお越しください

 都営三田線・大江戸線春日駅からA2出口直上
 地下鉄丸の内線後楽園駅から徒歩3分
 JR水道橋駅より徒歩10分

記念講演:操作されつづける「沖縄戦認識」―経過と背景
 石原昌家(沖縄国際大学教授)

報告: 「大江・岩波沖縄戦裁判」について
 岡本 厚(雑誌『世界』編集長)


○会の主旨
大阪地裁に「沖縄戦」の記述を巡って岩波書店と大江健三郎氏を相手取り、裁判が起こされました。原告は、1945年に慶良間列島で発生した住民の「集団自決」は、原告らが命じたと記述しているが、これは事実に反し、名誉を毀損、あるいは故人に対する敬愛追慕の情を侵害する、というものです。原告らは「健全な国民の常識を取り戻す国民運動にしなければならない」と裁判を利用した運動を展開し、軍命令による「集団自決」はなかったとすることによって、日本軍による住民虐殺の事実を抹殺し、「軍隊は住民を守らない」という認識の転換をねらっています。

さらに、この3月の高校日本史教科書の検定結果によれば、文科省は、この裁判での原告の主張を理由に沖縄戦における強制集団死・「集団自決」について日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させたことが判明しました。

このような動きに対し、歴史の歪曲を許さず、沖縄戦の真実を広く子どもをはじめ市民に知らせていくために、「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」(仮称)を結成します。ぜひ多くの方が結成総会に参加し、入会くださるようお願い申し上げます。

入会は当日会場でも受付(個人年間1000円)
総会参加のみも可

連絡先:東京都千代田区神田神保町3-2 千代田区労協気付
E-MAIL okinawasen@gmail.com
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会・準備会